「黙って大阪におられへん!」
大阪市内で移動型自転車修理店「新北島サイクル」を営む衛藤典雄さん(66)が19日、小型車で約16時間かけ、避難所となっている仙台市若林区の七郷小学校まで到着した。
無料で自転車やバイクのパンク修理、車いすの修理を引き受け、被災者たちを元気づけた。
大阪から徹夜で運転し、1人で仙台に駆けつけた。
衛藤さんは、約1200人の被災者が身を寄せる七郷小学校に到着すると、車から修理道具を取り出し、通りがかる人々に次々と声をかけ、
「大阪からパンクの修理にきたで~。自転車おかしかったら、持っておいでや~。 大阪やって皆のこと応援してるんやで~」
衛藤さんは18日に地元警察署で緊急車両の許可証をもらい、夜10時半に大阪市住之江区の自宅を出発。
夜通しで北陸道を新潟まで北上。 その後は一般道で山形を経由し、19日午後2時半に仙台に到着した。
「家族は少し心配していたけど、テレビで報道を見ていて、助けにいかなきゃと思った。大阪を出てから一睡もしてないけど、大丈夫や」
ガス欠を心配し、高速道路ではサービスエリアを通るたびに給油を繰り返した。その数10回。
食事もおにぎり2個だけで、ひたすら走り続けた。
到着後、校内放送で修理車の到着が伝えられ、パンクした自転車を持って被災者が次々と姿を見せた。
衛藤さんは30年ほど前から、大阪で移動自転車修理業を営んできた。自身も阪神大震災の経験者。
幸い、大きな被害はなかったが、その時は自転車のパンクで困っている人がいることを知らず、応援に駆けつけることができなかったことをずっと後悔していた。
「今度同じようなことが起こったら、絶対に助けに行こうと思ってたんや。車いすも壊れていると聞いていたし、介護の人の疲れも限界にきているしな」
修理を終えて、被災者からお礼を言われると、
「将来、あの時大阪からあんなおっちゃん来てたなあって、思い出してくれたらそれでいいんや。みんな頑張るんやで」
と、屈託のない笑顔を見せた。
衛藤さんは若林区内の被災地を中心にして、今後も25日まで各避難所をできる限り回る。
1人でも多くの人のために。大阪のおっちゃんは真っ黒な手で、休むことなく無償で修理を続けていく。
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いや~、これもなんて感動するのでしょう・・・。
このニュースをご存知の方もいるかもしれませんが、僕もたまたまニュースで報道されているのを見ていました。
たくさんの人が、パンクなどを直してもらっていました。
修理後の衛藤さんの励ましの言葉がすごく温かいです。
お礼にと、被災地の方が食料を持っくる場面もありました。
一生懸命断っている衛藤さん。
「水も食べる物もない時に、おじさんこれ食べてと 差し出してくれた」
と、涙していた言葉を聞いて、僕も泣けてしまいました。
今では、人~都道府県~日本~世界~地球と、みんなが一つになって助け合っていますね。
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